(制作:Symnapse)
フレックスってなあに?
近年の吹奏楽分野でよく取り上げられる「フレックス楽譜」、いったいどういったものなのでしょうか?
従来の吹奏楽曲では各パートに必ず特定の楽器が指定されていますが、「フレックス編成」では各パートに複数の楽器の選択肢が用意されています。

フレックス楽譜はいつごろから書かれ始めたの?
フレックス編成の作品は、日本では2010年ごろから、海外では1990年前後から書かれ始めました。

日本と海外、「フレックス編成」の開発された経緯が違う!?
海外で開発された当初は、大人数での合奏を少ない練習回数で実現するために採用されたようです。
一方で、日本では少子化に伴う吹奏楽部における多様な楽器編成に対応すべく、2010年代から急激に作品数を増やしました。

「フレックスバンド」と「フレックスアンサンブル」の違いとは?
前述の経緯から、海外の作品ではクラシック音楽のベーシックなパート数である4パートによる作品が多いです。各パートに複数名を割り当てた「フレックスバンド」として演奏するケースが多いです。

「フレックスバンド」と「フレックスアンサンブル」の違いとは?
対して日本の作品ではアンサンブルコンテストの規定とリンクするような形で、3-8パートを、各パート1名ずつ割り当てた「フレックスアンサンブル」として演奏するケースが多いです。

フレックス楽譜の呼び方、いくつ知ってますか?
「フレキシブル・アンサンブル」という名前を耳にしたことのある方は多いと思いますが、
実はブレーン株式会社をはじめとした一部の音楽出版社のみで使われている呼び方で、ほかにもこんなに種類があるんです!

国内のフレックス作品は、
・ブレーン株式会社の「フレキシブル・アンサンブル」シリーズ
・吹奏楽専門誌バンドジャーナルの付録楽譜
がよく知られています。
バンドジャーナルの付録は、現在のところ「フレックス・バンド」を想定した作品のみとなっているところが特徴的です。


フレックス楽譜は難しい!?
いろんな編成で演奏できて便利そうに見えるフレックス楽譜、でも実は演奏の現場でさまざまな問題が起こっているのです……

バランスを取るのが大変!
例えば、フルートがメロディを受け持つとき、伴奏に回っている楽器が全部金管楽器だったら……?
どんなに伴奏が音量を落としても、音色や元々の音量差の問題で、なかなかバランスが取れません。

特定の楽器を想定したフレーズが書けない!
木管楽器が得意な細かいパッセージは金管楽器には難易度が高く、
金管楽器が得意なファンファーレ的な音型は、木管楽器では十分な演奏効果を得られません。
このように楽器の特徴を活かした楽譜を、フレックス編成では書きにくくなってしまうのです。


フレックス編成のためのオリジナル作品が少ない!
そもそも作品が書かれるときは大抵は演奏団体が委嘱を行うため、最初は特定の編成のために作曲することが多いです。
それを出版社からの依頼等によりフレックス編成に編曲するため、フレックス編成ならではの工夫はどうしてもしづらくなります。


