〈須藤咲季の留学通信 Vol.2〉スイスってどんなかんじ?

皆さんこんにちは。
今回は、今私が留学生活を送っているスイス、そしてベルンの街について、お話ししようかなと思います。
スイスのベルンという都市は、とっても小さくて田舎な街なのですが、実はスイスの首都。世界遺産に登録されている旧市街が、本当に綺麗です。夏には湖や川で泳ぐことができ、ちょっとした休日に、日帰りで近所の山へハイキングに行けるような、自然が豊かな街です。
留学というと、言語や街の環境で留学先を選ぶことも多いかもしれませんが、音楽家の留学となると、おおかた「自分の習いたい先生がどこにいるのか」ということだけで、入学する学校を決める形になります。私もそうでしたので、はじめはベルンがどんな街なのか、全く知りもしないで入学試験の申し込みをしましたが、結果的に非常に美しい街に住むことができました。ただ、物価が高いのが玉にきずではありますが。

スイスという国の特徴は、街ごとの雰囲気が全く違うことだと思います。本当に小さな国なのに、4つも公用語があって、電車に1時間も乗っていれば、車内アナウンスの言語が変わったりします。私の住んでいるベルンはドイツ語圏ですが、やはりドイツ語圏エリアは全体的に、街や建物の雰囲気、人々が少しシャイ気味なところなど、何となくドイツに近いような感じがします。フランス語圏のジュネーヴなどはやはりフランスに近い気がするし、この前イタリア語圏に行ったときは、多くの建物は独特の絵画的な色合いで、人々はバスに乗り降りするときに、知らない人とあいさつを交わすほどフレンドリーでした。
このような環境であるがゆえ、自分の出身地に愛着がある人が多いと同時に、それぞれに違った見た目やバックグラウンドを持つ人たちが混じり合って生活をすることに、慣れているという印象もあります。学校自体がインターナショナルであるということも理由かもしれませんが、私がベルンに来たばかりの時も、街の人やスイス出身の学生は、オープンで親切な人がとても多かったです。
ヨーロッパに旅行に行こう!と思ったとしても、きっと候補に挙がるのは、パリやベルリン、ローマといった大きな都市でしょう。それらも本当に素敵な街であることは間違いありませんが、これからはぜひスイスも候補に入れてみてください。美しい自然とともに、それらすべての都市の雰囲気を一気に体感できる旅行プランを組めるかもしれません。
今回はこのへんで。また近々、こちらでお会いしましょう。

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