オール藝大でお届けする吹奏楽の新CDが発売!miniTua-windメンバーにインタビュー第1弾

5月16日、東京藝術大学(以下、「藝大」)の現役学生で組織される吹奏楽団「東京藝大ウィンドオーケストラ」の最新CDが、ブレーン株式会社から発売されました。

大人気シリーズ7作目の本作は「オール芸大」と題して、7人の藝大出身の作曲家の作品を取り上げています。レコーディングは昨年の12月23日から25日の3日間、東京藝術大学奏楽堂にて行われました。

リハーサルも含めるとおよそ1週間かけて、藝大の学生と教授陣が総力をあげて臨んだ今回のレコーディング。その様子や今回のアルバムの感想、イチオシの曲などをminiTua-wind ensembleの公演に出演したメンバーに答えていただきました!

第1弾となる本日は、打楽器の村田倫樹と、トランペットの武田力です。どうぞ最後までお読みください!

[打楽器]村田 倫樹

村田 倫樹
完成したCDを聴いてみての感想を教えてください

今まで片手で数えられるほどしかレコーディングに関わったことがなく、初めて聴いたときは、自分の音が録音されこの世に残るんだ、という実感が湧き感動しました。

そして次に感じたのは、音が良いということです。今回の録音には、藝大で録音を教えている先生と、その先生の元で学んでいる学生にもお力添えいただいています。そんなことも頭の片隅に置きながら聴いていただければと思います。


レコーディングならではの大変さはありましたか?

集中力を保つこと。これが何よりも大変でした。
普段の演奏会であれば、ゲネプロ(本番直前の練習)は少し楽に演奏して本番に備えることが出来るのですが、録音は常に全力でなければいけません。”大学生は最長で90分間しか集中することが出来ない”という話も聞いたことがあるので、心中お察ししていただけると嬉しいです。


収録曲の中で、イチオシの曲を教えてください

もちろん、全曲を全身全霊で演奏したので全て推したい所ですが、ここでは『嗚呼!』と『Lamentation To ー』を挙げたいと思います。

『嗚呼!』のサンプル動画
『Lamentation To ー』のサンプル動画

曲として素晴らしいのは言うまでもないので、もちろん普通に聴いても楽しんでいただけるかと思いますが、ぜひ以下のホームページに掲載されている作曲者・保科洋先生のインタビューをご覧になってから聴いてみてください。作曲家が何を思って曲を書いたのか、どういう背景があったのか、そんなことを考えながら2曲続けて聴くと、景色が変わるかも知れません。

CD《オール・芸大》収録作品について、保科洋さんに亡き盟友、兼田敏さんへの想いを伺いました。
brain-shop.net

最後に、この記事を読んでいる方へのメッセージをお願いします

サブスクが主流になり「流し聞き」することが当たり前になってきていますが、1度だけで良いので「全曲を通して集中して聴く」ということをしていただきたいです。作曲家の生年順に曲が並べられている事、前述の『嗚呼!』から『Lamentation To ー』への繋がりなど、通して聴くからこそ味わえる魅力があるはずです。

プロフィール

村田 倫樹
中学の吹奏楽部にて打楽器を始める。川崎市立橘高等学校を卒業。現在東京藝術大学2年次在学中。これまでに打楽器を寺田由美、土屋吉弘、藤本隆文の各氏に師事。第22回“万里の長城杯”国際音楽コンクール第2位。(第1位なし)学内でのオーディションに選抜され、第50回室内楽定期演奏会に出演。 (2024年2月現在) [写真]©Ay…

[トランペット]武田 力

武田 力
レコーディングの様子について教えてください

今回で「東京藝大ウィンドオーケストラ」シリーズの7作目となります!

藝大で行われたレコーディングでは指揮の大井剛史先生、クラリネットの三界秀実先生、そして私たちトランペットの先生である栃本浩規先生をはじめ、沢山の先生方と協力して作りました。

今回は、リハーサルとレコーディングを1週間ほどかけて行いました。その中で表現したいことがうまく噛み合う瞬間があったり、もちろん逆にうまくいかない瞬間もありました。
特にそれが分かるのが、1回目の通し演奏の録音を全員で聴いている時です。一通り聴いたあと、すぐに仲間内で「ここはこうしよう」などと意見を交わしながら作っていく過程が、大変でもありとても楽しい時間でもありました!


収録曲の中で、イチオシの曲を教えてください

僕のイチオシは、伊藤康英さんが作曲した『ピース、ピースと鳥たちは歌う』です。

『ピース、ピースと鳥たちは歌う』のサンプル動画

最初にこの曲名だけをみた時、かわいらしい曲なのかなと思っていたのですが、実際は民謡が使われていたり、中間部にトランペットとトロンボーンのファンファーレの掛け合いがあったりと、曲名ともギャップのある作品となっており、ぜひみなさんに聴いていただきたいと思っています。

2025年5月25日発売のCD《オール・芸大》収録作品について、伊藤康英さんにお話を伺いました。
brain-shop.net

最後に、この記事を読んでいる方へのメッセージをお願いします

学生と先生方が全力を注いだCDとなっていますので、ぜひみなさん手にとって聴いてください!!

プロフィール

武田 力
2004年生まれ。トランペットを12歳で始まる。埼玉県立芸術総合高等学校音楽科を卒業。現在東京藝術大学3年次在学中。これまでに、トランペットを佐原由起子、栃本浩紀、佐藤友紀、菊本和昭、井川明彦の各氏に師事。 (2024年9月現在) Octet PrevNext 過去の出演公演 該当する公演はありません 関連情報

CD情報

オール・芸大/東京藝大ウィンドオーケストラ

演奏団体東京藝大ウィンドオーケストラ
指揮大井 剛史
収録2024/12/23-25
東京藝術大学奏楽堂
価格¥2,750(税込)
メーカーブレーン株式会社
曲目 シンコペーティド・マーチ「明日に向って」/岩井 直溥
嗚呼!/兼田 敏
Lamentation To ー ~Theme & Variations~/保科 洋
秘儀 Ⅳ〈行進〉/西村 朗
ピース、ピースと鳥たちは歌う/伊藤 康英
アスキリヤヴェ ~ありしものへ/長生 淳
葵上/田村 文生


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